2010年6月26日土曜日

炭の効果に感動!!



 認定NPO「緑の地球ネットワーク(GEN)」高見事務局長推薦の胚軸切断挿し木法の実験をしようと休耕田に培養土(14リットルで198円)に牛糞と炭を混ぜて、3号ポリポットにインゲンの種を2粒づつ播いて、おきました。発芽後、2本のうちの株を実験に使い、残りの1株を対照区に残しておきました。先週御殿場市から21名ほど炭焼きの研修の来られ、根張りを見ていただこうと思い、ポットから抜き出して用水で洗いました。ねばりもすごかったのですが、根粒がぎっしり付いていて驚きました。私も長い間園芸に関わっていますがここまで根粒が付いた苗を見たことがありません。やはり炭の効果だと思います。苗の段階でここまで根粒が付いていれば、その後の生育も良くなるはずです。皆さんも是非お試し下さい。
 下の写真はポットから抜き出して根鉢を撮った写真、上の写真はその根鉢を水で土を洗い流した写真です。根が炭を抱え込んでなかなかほぐれませんでした。

2010年6月20日日曜日

すばらしい炭の効果




 胚軸切断挿し木法の実験をしようと、休耕田で培養土に炭を混ぜて3号ポリポットに枝豆とインゲンを播いて準備しておきました。上の畑(国道136号線すぐそば)の枝豆の発芽が悪く、実験はインゲンを使えばいいかなと考え、枝豆の苗を畑に持って行き補植しました。この畑はイノシシよけにスチールメッシュ(1m×2m)で全て取り囲んであります。
 そのメッシュの上を鹿が飛び越えて進入し枝豆、ジャガイモの葉、ミカンの葉、カボチャなどを食べ荒らしました。ここは耕作放棄地を炭と牛糞、鶏糞で何とか再生しようとしたところです。
 その食い荒らされた、枝豆の根だけが残っていました。写真をご覧下さい。
枝豆の根が、炭を取り囲んでいます。別の根は炭の中に食い込んでいました。かた根粒がぎっしりと着いていました。炭が植物に与える定量的な実験の結果はあまり聞いていませんが、そのすごさに驚きました。
 また、2枚の写真は有機肥料のみで栽培したトマトと、同じ肥料に炭を加えて栽培したミニトマトの写真です。同じ品種のトマトとは思えないほど生育の様子に差があります。炭の力、恐るべしと実感しました。

6月中旬の生育状況





 未だに雑草との戦いが続いています。
6月中旬の生育状態です。
ヤーコンは旺盛な生育を示し、休耕田の再生の切り札になりそうな感じです。11月から4月頃までは生の塊根の出荷、5月以降はヤーコンの切り干しの出荷、葉と茎を使ったヤーコン茶の作成と思いは広がります。
 今年2月に播種して育苗したアシタバやツワブキは懸命に雑草と戦っています。
 エビスグサ(ハブ茶)は、種子が古かったためか発芽が悪く、今年は来年のための種子をとるのが精一杯かと思っています。エビスグサは別に畝をたて、採種用に栽培しようと思っています。GENの小寺さんから送っていただき、急遽作目に取り入れた空心菜はさすが「水と太陽からの贈り物」の名にふさわしく、すでに草丈15㎝ほどに成長しております。
写真をクリックすると大きな画像でごらんいただけます。

雑草との戦い



「日本農業は雑草との戦いである」「上農は草を見ずして草を取る。中農は草を見て草を取る。下農は草を見ても草とらず。」ということわざがあるとおり、雑草との戦いです。これも降水量が平均1800㎜と多いためでしょう。黄土高原で下草(雑草とはいいません、植林においては…)が生えた、多くなったとは対照的です。休耕田で一番苦労するのはやはり雑草対策です。通常の畑でも苦労するのに、ましてや休耕田。雑草の種子がたっぷりと土の中に含まれています。
 見かねてスローライフ部会で雑草取りを企画しました。平日でしたので参加できたのは5名ほどでした。畑仕事でもっともつまらない作業です。
 主な雑草は、メヒシバ、オヒシバ、イヌビユ、スギナ、イタドリなどでした。3から5年は雑草との戦いが必要だと考えています。一度耕作を休むと回復までに恐ろしいほどの労力が必要であると実感しました。

苗のプレゼント


5月16日に「宇久須スローライフ部会」と認定NPO「緑の地球ネットワーク」のGENー宇久須合宿のメンバーが合同で、休耕田にヤーコン、アシタバ、ツワブキの苗の定植とエビスグサ(ハブ茶)とクウシンサイの播種を行いました。多めに育苗しておいたので苗が余りました。補植用にアシタバの苗とツワブキの苗は各24鉢、ヤーコンは48鉢確保して残った苗は希望する人に持って行ってもらおうと考え、写真のような看板を作り、道路際に置いておきました。またそのことを知らせる回覧板を作成し、各戸に回覧いたしました。少しずつ苗は少なくなり、今では全て無くなりました。来年はもっと多くの苗を育苗して配布したいと考えています。

2010年6月1日火曜日

ヤーコンの生育状況(5月30日)


 ヤーコンが一番元気です。活着率も100%。ヤーコンは南米ペルー原産のキク科の根菜です。プレナスカの遺跡からもヤーコンが含まれていたと展示会で見た記憶があるほど、古くから作られていたそうです。草丈1.5mほどに成長し、11月頃から3月頃まで収穫が可能です。塊根を食用とし、塊茎は宇久須ではそのまま埋けておけば、翌年の苗になります。フラクトオリゴ糖が食品の中で一番多く含まれ、ビフィズス菌の増殖因子だそうです。塊根を食用としますが、葉や茎もお茶にして利用できます。便秘や糖尿病に効果的な食物とされています。

以下は農林水産省四国農業試験場のホームページからの引用です。
(1) 塊根(いも)
1)糖質の大部分はフラクトオリゴ糖で,デンプンはほとんど含まれていない。このフラクトオリゴ糖含量は,これまで知られている作物の中で最も高い。
2)可溶性の食物繊維が多く含まれている。
3)フラクトオリゴ糖は,難消化性で腸内菌叢や脂質改善の効果を持つことで知られている。したがって,食物としてはダイエット効果があり,食物繊維とあいまって便秘を改善し,さらに血液や血行を正常に保つことが期待される。
4)ポリフェノール含量が高く,抗酸化作用があることが証明されていて,発ガン予防の効果も期待されている。
5)他のいも類と同様に,カリウム含量が高く,高血圧対策としての役割が期待される。

(2)葉

1)強い抗酸化作用を示す物質が含まれている。
2)熱湯抽出液は食後血中糖度の上昇を抑える作用があり,インシュリン様の効果を示す。
3)熱湯抽出液には,ウーロン茶と併用することで体脂肪と体重の増加を抑える効果があることが,動物実験で示されている。
4)ヤーコン茶は,体重・体脂肪の減少,糖尿病やガンの予防の効果が期待されている。ヤーコン茶の服用で,便秘を解消したという人もいる。

クウシンサイ(空心菜)の発芽状況(5月30日)


休耕田には5種類の植物を植えました。順次レポートしていきます。今日は空心菜です。クウシンサイは湿地を好む植物です。エビスグサ(ハブ茶)、アシタバ、ヤーコン、ツワブキは畑で栽培したことがありますが、水田跡地のため、土壌は粘土質。湿害を受ける心配もあり、急遽作目に選びました。この種は大阪のGEN会員の小寺さんが、春のワーキングツアーで中国で購入し、私のところに送って下さった種です。インターネットで調べたら、水を非常に好むとのっていましたので、安全対策として急遽作目に加えました。約1週間で発芽しました。写真は5月30日の写真です。クリックすると大きな画像でごらんいただけます。最近雨がほとんど降らず、土壌はカラカラの状態です。クウシンサイには灌水して来ました。雑草との戦いが始まります。