2011年9月3日土曜日

第2回ヤーコン6次産業化研究会in宇久須3




 8月21日に下見の時に、乾燥しておいたヤーコンの幹と葉に分けて里に下りてきました。椎茸乾燥機を貸してくださった農家によりヤーコンの乾燥を行いました。椎茸の場合は45℃で乾燥するそうですが、ヤーコンの場合は40℃で4時間乾燥させ、その後1日天日干しをしました。最終的に葉の方が650g、幹のほうも650g取れました。手でもむと簡単に粉々になります。
 温暖な気候、たくさんの休耕田、広大なビニールハウス群、たくさんの椎茸乾燥機の存在を考えるとヤーコン茶生産の全てが宇久須には備わっていることがわかりました。
 1パック5gとすると、あれだけで2
60パック出来ることになります。生産したヤーコン茶は11月13日の産業祭りで試飲していただき、配布も考えて生きたいと思います。

第2回ヤーコン6次産業化研究会in宇久須2




 標高約350mのカーネーション団地のビニールハウスに着いたら、突然の豪雨。ブルーシート上で幹と葉・側枝に分け、幹はエンジンカッターで切断しました。エンジンカッターによる切断は約1㎝とちょうど良い長さに切断できることがわかりました。葉は押し切りで切断し、それぞれ別々のブルーシートの分けて乾燥しました。
 作業終了後、昼食となりましたが西伊豆町のご厚意で西伊豆町営「牧場の家」の集会場を提供していただき、昼食をとりながら話し合いが行われました。すばらしい施設でした。外は雨でしたので、感謝です。

第2回ヤーコン6次産業化研究会1



  8月24日(水)に「第2回ヤーコン6次産業化研究会」が宇久須のスローライフ部会の第1休耕田で開かれました。
 三島・沼津方面から静岡県のマイクロバスで19名が11時過ぎに到着し、宇久須のスローライフ部会のメンバーや西伊豆町農業振興会蔬菜部会のメンバー、西伊豆町の産業建設課の職員の方も集まってくれました。最初に東部農林事務所地域振興課の方や、蔬菜部会長、コーディネーター役の田方農高のの久保田先生から挨拶がありました。管理機を使った省力的なヤーコン栽培(宇久須方式)の説明があり、その後、三島「ヤーコン舎」の石黒さんから収穫についての説明があり、参加者が2株から一番成長の良い枝を2本収穫し、カーネーション団地に向かいました。

ヤーコン6次産業化研究会下見2




 ヤーコン収穫後、途中「椎茸乾燥機」を見せていただきました。120㎝×60㎝のトレイが30枚入る乾燥機で灯油で加熱します。私も初めて見ました。このような椎茸乾燥機が宇久須にはたくさんあるそうです。これも宇久須の財産家と思いました。
 その後、標高やく350mのカーネーション団地のビニールハウスに移動し、ブルーシートを広げ、茎と葉と側枝に分けて、茎は1㎝、葉は2~3㎝に切断しました。天気が良ければ2~3日干せば重量が10分の1になるそうです。 収穫後すぐに切断しないとヤーコンはべとべとになることを実感しました。

ヤーコン6次産業化研究会下見1


 8月21日(日)に「ヤーコン6次産業化研究会」の主立ったメンバーが宇久須に訪れ、下見と打ち合わせを行いました。あいにくの雨模様の天気でしたが、休耕田1のヤーコンを1株収穫し、重量を量りました。そして各株から一番生育の良い枝を1本ずつ切り取り、標高やく350mのカーネーション団地に移動しました。

ヤーコン6次産業化研究会下見1


 8月21日(日)に「ヤーコン6次産業化研究会」の主立ったメンバーが宇久須に訪れ、下見と打ち合わせを行いました。あいにくの雨模様の天気でしたが、休耕田1のヤーコンを1株収穫し、重量を量りました。そして各株から一番生育の良い枝を1本ずつ切り取り、標高やく350mのカーネーション団地に移動しました。

2011年8月9日火曜日

第2回ヤーコン6次産業化研究会in宇久須


 「ヤーコン6次産業化研究会」発足。
6月28日、函南町の田方農業高校の同窓会館「耕友会館」で東部農林事務所主催の発足式が行われました。
参加した団体や個人は東部農林事務所の地域振興課、三島「ヤーコン舎」、障がい者を支援するNPO、ヤーコン生産者、そしてNPO「ヤーコンネットワークジャパン」20名以上にわたりました。宇久須からはスローライフ部会長と事務局の私、関東ブランチの上田先生など5名がさんかしました。
 6次産業とは1次産業のヤーコンの生産×ヤーコンをヤーコン茶や干しイモ・ジャムなどに加工する第2次産業×販売や流通などの第3次産業を表します。どれか一つかけてもゼロになってしまいます。
 とりあえず1,5次産業化が提案されました。ヤーコンの栽培とそれを収穫後、
それを切断し、温室やビニールハウスで乾燥させた後、椎茸乾燥機で乾燥させて、お茶の材料として出荷するといった形です。しかしこの形ではあら茶が買いたたかれる心配があります。
 中国の歴史に詳しい参加者からウーロン茶とプーアール茶の例が出され、自分たちで基準を作る必要性があることが重要であるとの意見が出されました。たしかにその通りだと思いました。
 具体的なイメージが湧かないため、第2会の研究会を西伊豆町宇久須において、実際にやっってみて見ることになりました。
 昨年までは福島県でヤーコン茶用の栽培が行われていました。ところが原発の影響で、福島での栽培はストップされました。そこで目を付けられたのが宇久須です。なぜ宇久須か?第1に無霜地帯であるため、葉が1月頃まで枯れません。第2に広い休耕田です。ヤーコン茶の栽培条件は「無農薬・有機・炭栽培」です。無農薬・有機の条件は過去3年以上化学肥料や農薬を利用していないというのが条件です。幸い休耕田はこの条件を満たしています。もしかしたら西伊豆町の農業を変えるムーブメントになるような感じがします。第1休耕田のヤーコンはすばらしい成長をしています。

その後、第二回の「ヤーコン6次産業化研究会in宇久須」が具体的に計画されました。日程は8月21日がトライアルで、本番は8月24日(水)です。時間は今詰めています。おそらく11時頃、休耕田でヤーコンの収穫、集荷したものをカーネーション団地のビニールハウスに持って行きエンジンカッターで切断しブルーシート上に広げて乾燥。そして里に下りてきて、事前に乾燥させておいたヤーコンを椎茸乾燥機で乾燥させ1.5次産業として御茶屋さんに出荷というイメージです。最終的には製茶機まで持って行けたらいいな、と考えています。

ヤーコン栽培2

ヤーコンの栽培は契約栽培。伊豆半島でも松崎町のサクラ葉の栽培や八木沢地区を主体とした畑ワサビの栽培が行われております。サクラ葉は出荷が大変です。ワサビも出荷調整が大変です。ところがヤーコンはヤーコン茶の場合は年に3回、地上2~3cmで刈り取り、温室やビニールハウスで乾燥させ、シイタケ乾燥機で乾燥させれば出荷できます。当然、完全無農薬栽培ですので面倒な薬剤散布もありません。65歳以上の人口が占める割合が39%と静岡県で第二位の西伊豆町にとっては格好の作目になりそうな感じです。ちなみに西伊豆町のある地区では68歳以上の割合が68%という集落があると聞きました。
 無農薬栽培とは、農薬を3年以上使用していない圃場のことです。休耕田は農薬の使用はありません。もしかしたらヤーコンが西伊豆町の救世主になるかもしれない。
 そんな思いを持って部会長と事務局(雑役→庶務→事務局?)の二人で三島のヤーコン舎に出かけ、契約栽培について相談してきました。
伺った内容は、以下の通りです。


 話をしている過程で面白い話題がでました。「ヤーコン舎(NPOヤーコンネットワークジャパン?この関係が私には分かっていません。)が苗は準備できているが、植える畑が無い、もし西伊豆にあるのならNPO「グランドワーク三島」のスタッフが植えに行きたい」との相談がありました。宇久須にとっては絶好のチャンス。休耕田の解消にもつながるし、ヤーコン栽培を勉強できると思いました。さらにはネットワークがつながるといったメッリトがあります。部会長が早速翌日には、10aの耕作権を探してくださいました。早速ヤーコン舎に連絡を取ったのですが、組織の関係上相談しないと返事ができないとのことでした。今週水曜日(6・15)にヤーコン舎の舎長が宇久須に訪れ、候補地を見ました。どうやらお眼鏡にかかったみたいです。今後どのように展開するか楽しみです。
 
 なお昨日、間接的にですが静岡県東部農林事務所から「ヤーコンの6次産業化研究会の開催について」の連絡をいただきました。ヤーコンの栽培から加工、流通まで西伊豆でできないか模索していきたいと思います。

三島・ヤーコン舎のヤーコン植え付け

ヤーコン舎のヤーコン栽培。
三島のヤーコン専門店「ヤーコン舎」を訪ねて、ヤーコンの契約栽培について伺っていたところ、代表の石黒さんから以下のような話がありました。「ヤーコン舎で扱っているヤーコン茶は、今まで福島県の農家で委託栽培されていました。その面積は100a(10反)だったそうです。ところがその圃場が3・11東日本大震災で被災した東電第1原子力発電所の30キロ圏内。今年の作付けは中止したそうです。その分神奈川や静岡で作ってほしいとの要請があったそうです。「ヤーコンの苗はあるけど、植える場所が無い」との話にスローライフ部会長が「探して見ましょう」との話を宇久須に持ち帰りました。
 翌日には休耕田10aを借りることができ、早速「ヤーコン舎」に連絡いたしました。
5月26日の日曜日に、ヤーコン舎の石黒さんやNPO「グランドワーク三島」のメンバーが7人ほど植え付けに来ました。トラクターを持ってくることができなかった為、宇久須の農家の方が耕運してくださいなした。

2011年6月18日土曜日

2011年「緑の地球ネットワーク」春の宇久須合宿







 今年も認定NPO「緑の地球ネットワーク」の春の宇久須合宿が5月13日(金)から5月15日(日)にかけておこなわれました。西は兵庫県や京都府から、北は宮城県からの参加者も含めて23人の参加者がありました。参加者は三々五々、夕方までに宇久須に集まり、宇久須名物の海鮮焼きの「カネジョウ」で自己紹介ならびに団結式を行いました。

 合宿2ヵ目

 晴天。GENのメンバー23名や宇久須スローライフ部会やその協力者、さらに加えて静岡県立下田高等学校園芸科の先生1名と姓と4名が参加してくれました。
 民宿に分宿していたGENのメンバーは三々五々、休耕田に集まりました。参加総数約50名。
9時からスローライフ部会長の浅賀石根さんから挨拶があり、続いてGEN関東ブランチのまとめ役の立教大学の上だ教授から挨拶がありました。最後に下田高校園芸科の先生よりあいさつと生徒の自己紹介がありました。
 いよいよ休耕田再生プロジェクトの2年目が始まりました。体力に自信の無い班と自信ありの2班編成としました。自信ない班はクウシンサイ(エンサイ)の種まきをしました。条間1m(管理機で除草をするため条間を広くとりました。これも昨年の失敗から学びました。)株間は30cmで2~3粒の点蒔きとしました。
 一方、体力に自信のある班はヤーコンを定植するための畝立てをしました。条間1.3mと広くとりました。これも昨年の失敗から学んだ除草のための空間です。
 途中休憩をいれて、11時頃まで作業を続けました。いよいよお楽しみの時間です。昨年秋のGEN宇久須合宿で財産区の干ばつ材をチェンソー切断し、皮をむいて乾燥させておいた杉を、斧で薪割りし無煙炭化器を使っての炭焼きです。M1002台、M50を2台使って炭焼きをしました。同時に他方では薪割りを継続して行いました。達成感があるのか、夢中になって薪割りをしていました。
 お昼頃になって「宇久須まちづくり競技会」の女性メンバーが公民館で作っておいてくださった「猪鍋」とおにぎり、そして差し入れのみかんと焼き肉用の肉が休耕田まで運ばれてきました。M50はそのために焼いたのです。
 猪肉は大根、ゴボウと一緒に煮て味噌で味付けされていました。イノシシの焼き肉は塩コショウとたれにつけ込んだ2種類が用意されていました。どちらも美味で、初めて食べた人も多く、非常に好評でした。ミカンも簡単に皮や内袋を向ける道具に一堂感動していました。
 下田高校の園芸科の生徒諸君は用事があるため、ここで帰っていきました。「お疲れさまでした。」
 昼食後、あしたばの畝間に追肥をして土寄せを行いました。これで本日の作業は終了です。見違えるほどきれいになりました。 

ヤーコン栽培(その1)



 3月下旬、友人(NPO「ヤーコンネットワークジャパン)とのあいだに下記のようなやりとりがありました。

【友人からのメール】

今年は、昨年の異常気象でヤーコンの苗が足りません。
ヤーコン茶のメーカーが契約している農家が原発の30キロ圏内で十反部ほど、作っていた農家が栽培出来なくて、代わりに静岡県で作ってくださいと頼まれました。

年は、葉の買取もします。
一度ご検討ください。

【私からのメール】
大変な状況ですね。まさか原発の事故がかんなにも直接的に
影響を与えるとは思いませんでした。
 宇久須の休耕田も、雑草の勢力に負けて
塊茎のできがいまいちでした。あとは追肥が足りなかったと
思います。メールをいただいて翌日からヤーコンの苗作りに
かかりました。今日までに4月上旬で、5月の定植に向けて1000鉢程度はできると思います。
考え方は2つあると思います。

その1つは西伊豆町でヤーコンを栽培し、葉を買い取ってもらうという
方法です。この場合はスローライフ部会では力量不足で借りることのできる
休耕田は沢山あるのですが、ご存じの通りそれだけの体力がありません。
各農家に小面積で良いので栽培してもらうといった方法です。そして
それを買い取ってもらうという言う方法です。これが可能ならば
西伊豆町の新たなる産業となり、町としてはありがたいと思います。
ただその場合は技術指導が必要となると思います。各農家に依頼するとなると
経営的に成り立たないと思います。その点はどうなんでしょうか?
それと今年限りというのもまずいと思います。今後の継続性が必要と
なると思います。
 あと葉をとる栽培は未経験です。具体的なイメージができません。
通常の栽培で、畝間1m、株間1mで植え付けると10aあたり1000株の
苗が必要となると思います。
 実際の福島県の栽培農家はどのような栽培方法をしているのでしょうか?
無農薬は当然として、肥料の問題などは気になります。堆肥、鶏ふんを
元肥にして、有機配合の追肥などは可能なのでしょうか?
色々と情報を下さい。できる限りの協力はしたいと思います。

 とりあえず休耕田Ⅰ(昨年からの休耕田)に約4a、休耕田Ⅱ(新休耕田)に3a、知人も協力して
植え付けて下さいました。

kyuukoudenn

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2011年3月29日火曜日

2枚目の休耕田の再生へ




 東北・関東大震災の被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

私たちは静岡県の西海岸にある西伊豆町西伊豆町宇久須に住んでおります。地震に遭われた方々に連帯したいと思いましても、遠い地にあり、義援金や援助物資でしか対応できません。申し訳ありません。西伊豆町でも地震以降、唯一の産業である観光業が大きな影響を受け、ホテルが営業停止になったり、クリスタルパーク」という第3セクターのガラスの美術館も閑散としております。

 高齢者が増え、農業の担い手も無く田畑が荒れております。

そんな中で「宇久須(うぐす)まちづくり協議会」が休耕田の再生に向けて活動を開始したのが、昨年の1月。炭の土壌改良効果に着目して「無農薬・有機・炭栽培」をモットーに活動してきました。

 そして2年目の今年、さらに10aの休耕田の再生に着手しました。数少ない農業を行っている方のご協力で、トラクターで荒起をして、静岡県の天城育成牧場からバイオマスの発酵に使った堆肥を4トンほど分けていただきました。日曜日にトラックで2往復して運び、休耕田の片隅にブルーシートで覆い、保管してあります。今後「無煙炭化器」で焼いた炭をシュレッターで粉砕し、牛ふん堆肥と一緒に土壌中に鋤きこみ、土壌改良と同時に土壌微生物の有効活用をめざして、5月には作付けを行う予定です。

2011年3月25日金曜日

ヤーコン収穫祭を実施







 東北・関東大震災の全日、3月10日(木)にヤーコン収穫祭をおこないました。昨年5月に「宇久須まちづくり協議会-スローライフ部会-」と認定NPO「緑の地球ネットワーク」関東ブランチの宇久須合宿の参加者で一緒に植えたヤーコンです。予定していたエビスグサ(ハブ茶)の発芽が悪く、急遽ヤーコンを補植しました。5月に植えた方は、初期成育が良いため何とか雑草との戦いに勝ってくれました。捕食した方は「休耕田の悪魔」の雑草に襲われ、なかなか成育してくれませんでした。2週間に1回、草刈り機で刈り払ったのですが、メヒシバやオヒシバなどのイネ科の雑草にはかないませんでした。



 2月15日頃、回覧板を全戸数分印刷して配布し、全日には西伊豆町の広報でPRしてもらいました。



平日でしたので、20名程度の参加者しかありませんでしたが、30分ほどアシタバの除草をしていただき、いよいよヤーコンの収穫です。ヤーコンの塊根は収穫し、持ち帰ってもらったり、一部は柴の公民館で頼もしい「まちづくり協議会」の女性メンバーであっという間に5品の料理になりました。砂糖を一切使っていないのにほのかに甘く、歯ごたえもシャキシャキした感じが好評でした。TV局4社、新聞2社の取材もあり、ローカル放送で流されました。



 在来種A種と言うことで、今年の春にはたくさんの苗を作って、休耕田の植栽面積を広げると同時に、各家庭に苗を持ち帰っていただき、ヤーコン茶にしたり塊根を料理にしたりと宇久須に普及させて行きたいと計画しています。



 日本人の4人に一人が糖尿病予備軍のこの時代、ヤーコンで健康な地域作りに役に立つと良いなと思いました。

2011年3月21日月曜日

安良里まちづくり協議会の炭による海の浄化







 静岡県賀茂郡西伊豆町には「まちづくり協議会」が5つあります。隣の地区の安良里(あらり)はイルカ漁でで有名な漁村でした。その港の一番奥ではアサリが良くとれました。最近生活排水の汚染による影響でしょうか、アサリがとれなくなりました。



「安良里まちづくり協議会」のメンバーが大勢で、宇久須のスローライフ部会の拠点の休耕田に来られ、ほとんど毎日のように炭を焼いていました。目測ですが500㎏以上焼いたと思います。生活排水の流れる所には、富栄養化の影響でアオサがついていました。それ以外の所はヘドロのような状態でした。生活排水の流れ込む所には炭をネットに入れ、埋め込んでありました。海にはふかさ40㎝ほどのトレンチを掘って、炭を埋め込み、砂利で流れないように埋めていました。ちょうど大潮の日で70~80名ぐらいの地区の人々が出て泥まみれになりながら作業をしていました。どの動員力はやはり漁師町の強さだと思いました。



 良い結果が出ると良いなと応援しています。

久保田豊和氏の講演会実施




「暦に学ぶ野菜作りの知恵 畑仕事の十二カ月」の著者、久保田豊和氏講演会の講演会を宇久須まちづくり協議会スローライフ部会、JA伊豆太陽農協宇久須蔬菜部会、 西伊豆町農業委員会3者の共催で平成23年2月27日(日) 13:30~15:00の時間に、JA伊豆太陽農協宇久須支店   2階 会議室で参加費無料・予約も必要なしで実施しました。
 
 太陽暦でなく、陰暦(旧暦)を野菜作りにいかして、あまり真剣に考えないで「適当(適切に事に当たる)」を心がけて、「畑もあなたも元気で健やかに、シンプルに生きませんか?」二十四節気や雑節を活かした生き方。


梅の花が咲いたら…ジャガイモを植え付けます
・こぶしの花が咲いたら…ネギ、ゴボウ、ラディッシュをまきましょう


・里桜が咲いたら…夏野菜の栽培がはじまります


・藤の花が咲いたら…ラッカセイ、オクラ、モロヘイヤをまきましょう


・ショウブの花が咲いたら…ダイズ、ニンジン、アズキをまきましょう


・朝顔の花が咲いたら…ニンジン、キャベツ、ブロッコリーをまきます


・ケイトウの花が咲いたら…ニンジン、ハクサイワケギをまきましょう


・ハギの花が咲いたら…ホウレンソウ、ダイコンをまきましょう


・キンモクセイの香りの中で…ネギ、ゴボウ、ミツバをまきましょう


・楓が紅葉したら…落ち葉で腐葉土作り




 彼自身も農家の出身で、現在、静岡県の農業高校の教員でユニバーサル園芸に取り組んでいます。障がいを持った方や、お年寄り、保育園児などと協同で園芸栽培をする活動に取り組んでいます。


「野良」とは「野(自分の周りの環境)を良くすること」「野良回り」はそれを見守ること。「ガーデン」は「囲まれたエデン」であることなどで、非常に楽しい講演会でした。




 どの程度集まってくれるか心配しました。最低2けた、多くて30名とふんでいましたが、58名が集まってくれました。彼の著作の注文も20冊ありました。ありがとうございました。

炭入り牛ふん堆肥の効果




 認定NPO「緑の地球ネットワーク」顧問、小川眞先生が昨年、中国黄土高原でやられた実験をまねして実験区を設定(各区画2平方メートル)して栽培実験を休耕田の見やすい場所に作りました。牛ふん堆肥2に対して、重量比で炭1を混ぜたものを1㎡あたり500g、1000g、1500gを土壌中に混ぜて区と、対照区として炭330g、堆肥660g、無施用の6実験区として作目は苗が準備できているソラマメ、レタス、タマネギ、タカナを植え、スナップエンドウの種を播きました。前作でヤーコンを栽培した場所で


土壌中に堆肥や炭が残っているため、厳密な実験にはなりません。植物によって生育に差がありますが平均的には㎡あたり1kgが良いみたいな感じです。そうすると10a(1反)あたり炭が330㎏、堆肥が660㎏程度でしょうか?もう少ししたら写真をアップします。


炭シュッレター試運転




 まちづくり協議会への町からの補助金で、炭用のシュレッターを購入しました。小川先生から紹介していただいたのは電動式でした。残念ながら休耕田には電源がありません。エンジン式発電機での駆動も考えましたが、モーターを使うため、家庭用の発電機では対応できません。そこでエンジンシュレッターを探して購入しました。過日、休耕田で試運転をやって見ました。炭は見事に粉砕されましたがタールのようなものが付着して、目詰まりを起こしてしまいました。あまり乾燥していると炭の粉が舞いますし、湿りすぎだと今回のようになってしまいます。これから試行錯誤してやっていきます。