2010年12月22日水曜日

糖尿病・高血糖に効くヤーコン茶を作りませんか?

 11月21日に函南町の丹那盆地で開催された「ヤーコンサミット2010in函南」に行ってきました。丹那では霜が降りたようで、葉が全て枯れていました。幸い宇久須は無霜地帯です。葉がまだ残っています。どうせ葉はやがて枯れてしまいます。その前にヤーコン茶をつくりませんか?ヤーコン茶には血糖値を下げるインスリンと同じような働きをする成分が含まれていると農林水産省四国農業試験場のホームページにのっていました。
 以下はそのホームページからの引用です。
 強い抗酸化作用を示す物質が含まれている。 熱湯抽出液は食後血中糖度の上昇を抑える作用があり,インシュリン様の効果を示す。 熱湯抽出液には,ウーロン茶と併用することで体脂肪と体重の増加を抑える効果があることが,動物実験で示されている。 ヤーコン茶は,体重・体脂肪の減少,糖尿病やガンの予防の効果が期待されている。ヤーコン茶の服用で,便秘を解消したという人もいる。

作り方はいたって簡単です。これも農林水産省のサイトからの引用です。
(出典)農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究開発課
新需要創出計画高機能生物チーム
 ●ヤーコン茶の効用 ●血糖値が下がる ヤーコンの葉や茎で作ったヤーコン茶はインシュリンのような働きをする物質があり血糖値を下げる作用がある。しかも必要以上に血糖値を下げることがない。●ダイエットに効果 中性脂肪から脂肪酸への分解を促進する作用があり、結果体重の増加が抑制されダイットにも効果がある。また、利尿作用もある。●コレステロールを抑制 ヤーコンの葉にはカテキン・フラボノイド・配糖体などの生理活性物質のほかに、ビミンA・B1・Cそしてカルシウム・カリウムが豊富に含まれているので、中性脂肪、レステロールを下げる効果がある。
●ヤーコン茶の作り方 ・ヤーコンの葉を収穫する。・ヤーコンの葉は大きなものだと両手を広げてあわせたくらいになる。葉が茂り始める ろから摘んでいくと沢山作れる。秋になり葉が固く少し黒くなってきても大丈夫。 葉には苦みがあるが茎は甘みがある。茎は芋の収穫時にやっとお茶にできる。茎はハ ミで細かくして葉と同様の作り方でお茶にする。 ・ 葉を一枚一枚、裏表きれいに洗う。 蒸し器に葉を重ねて入れる。中火で約6~7分くらい蒸す。 蒸し上がったら、熱いので少しさましてから、水分をぎゅっと絞る。  蒸して絞った葉を一枚ずつザルに広げて2日くらい天日に干す。11月は乾燥して るので室内でも乾く。 ・ 160℃のオーブンで15分くらいからからになるまで乾かす。手でもんでバラバラなればでき上がり。丸まってバラバラにならない部分があればもう一度オーブンで焼く完全に乾燥させないとカビが生えてしまう。 ・ヤーコン茶のできあがり!缶などに食品乾燥剤を入れて保存する。ヤーコン茶はウーロン茶を少し混ぜても美味しく飲める。また、ヤーコン茶を粉末にしみそ汁などにいれたり料理に用いても良い。 お茶を急須に入れ、を注ぐとすぐに独特の香りが漂って来る。あまり長く浸すと苦みが強くなるので程よい加減に出す。

2010年12月11日土曜日

炭の生育促進効果の実験 スタート







 宇久須のスローライフ部会員を中心に「有機・無農薬・炭栽培」が定着しています。多くの畑で炭と有機物(腐葉土・堆肥・鶏ふんなど)を鋤きこんで野菜を作っています。多くの人々が炭の効果を実感しています。



 ところが見学に来られた人たちが「どのように炭は効くのですか?」と質問されます。炭を入れるのが当たり前の私たちにとっては、言葉で説明できても実物をお見せすることができません。全て炭栽培ですから…。



 そこで休耕田に実験区を設けました。実験区は「緑の地球ネットワーク(GEN)」が小川 眞先生のご指導の下やった実験をまねしました。



実験区1:牛糞堆肥2:バイオ炭1を混ぜたものを1㎡あたり500g混入



実験区2:牛糞堆肥2:バイオ炭1を混ぜたものを1㎡あたり1kg混入



実験区3:牛糞堆肥2:バイオ炭1を混ぜたものを1㎡あたり1.5kg混入



実験区4:炭のみ1㎡あたり500g混入



実験区5:堆肥のみ1㎡あたり1kg混入



実験区6:対照区






1実験区2㎡とし、実験植物はソラマメ3株、レタス6株、タマネギ15株、タカナ3株、それにスナックエンドウを10粒播種しました。皆さんに結果を見ていただくのが楽しみです。



認定NPO「緑の地球ネットワーク(GEN)」第2回合宿







 11月最後の金曜日から日曜日にかけて、第2回宇久須ーGEN合宿が行われました。参加者は少なかったものの、遠く仙台から2名の参加者がありました。金曜日は三々五々宇久須に入られ、夜はスローライフ部会の主なメンバーとの顔合わせと、ガイダンスを行いました。



 翌土曜日は財産区の分収林にいき、チェンソーの名人にも出ていただき、チェンソー5台で放置間伐材を50㎝ほどに切断し、皮をむいて乾燥させました。来年春には薪割り機で割り、無煙炭化器で炭にして里に下ろす計画です。慣れない作業でしたが、皆さん心地よい汗を流しました。



 夜は柴公民館に集まり、上田先生から最近の北京を状況の講演をしていただきました。そのあと交流会で楽しいひとときを過ごしました。



 翌日曜日は、休耕田に集まり、まず休耕田の一角のサツマイモの収穫を行いました。ベニアズマのみごとなできに一同驚いていました。ヤーコンの除草と5月に植えたヤーコンの収獲を行いました。ヤーコンの葉も無駄にせず、血糖値を下げる効果もあるため持ち帰っていただきました。作業終了後、スローライフ部会の奥様方や「柴区味噌の会」、「まちづくり協議会」の皆様方が準備して下さった「イノシシのモツ鍋」をメインにおにぎりや竜田揚げ、焼き芋、おまけに「昨日を鹿をとったから」と鹿肉の差し入れもあり、無煙炭化器で焼き肉にして食べました。この豪華な昼食で購入したものはゼロ。田舎暮らしの醍醐味です。余ったサツマイモとできた炭は宅配便で送られ、イオンとサントリーの組合の黄土高原ワーキングツアーの集いで配られたそうです。

2010年12月7日火曜日

西伊豆町「ふるさと祭」でバイオ炭の配布


 西伊豆町宇久須の「宇久須クリスタルパーク」で恒例の「ふるさと祭」が行われました。そこでスローライフ部会でバイオ炭の無料配布を行いました。天気も良く、場所も抽選会場の隣と恵まれていましたので、人通りも多く好評でした。レジ袋にあらかじめ100袋つめ、用意し念のために土のう袋に10袋炭を用意しました。「バイオ炭について」の説明と「炭をいかした健康野菜作り」の資料を用意し、ラッカセイを1株抜いて展示しました。らっかせいの株張りと、根粒菌、ラッカセイの大きさに驚いて下さいました。用意したバイオ炭は午前中で全部はけました。

 根粒菌がビッシリ 炭の効果


 2月まで耕作されていなかった畑の耕作権を手に入れ、宮澤賢治にならって「上の畑」と名付けました。炭と完熟牛糞、発酵鶏ふんを入れ、管理機で耕しました。そこに知人からいただいたラッカセイを植えました。11月に入って次のタマネギの作付けの計画がありましたので、少し早いかなと思いましたが収穫しました。直径3~4ミリの根粒がビッシリついていました。株張りも良く約1.2m。大粒のラッカセイがたくさん収穫できました。早速塩ゆでにして晩酌のつまみとしました。炭はマメ科植物には良く効きます。

2010年10月24日日曜日

人なつっこい休耕田のカラス


 先週、休耕田で11月14日に宇久須のクリスタルパークで開かれる「西伊豆町ふるさと祭り」で、スローライフ部会として炭の無料配布と炭焼きの実演にそなえて炭を焼いていました。M100で焼き終わり、土のう袋に4つ焼き上がりました。ついでに自家菜園用にソラマメの種をポットに播いていました。そしたら私の顔、50㎝ほどの一輪車の持ち手の所に、カラスが止まりました。そして私の様子をのぞき込んでいました。しばらくすると地面に降り、私が播いたソラマメの種をクチバシでポットから引っ張り出そうとしました。まさに「ゴンべが種まきゃ…」の世界でした。

2010年10月22日金曜日

やっと秋になりました。







 5月の中旬に、休耕田にスローライフ部会と「緑の地球ネットワーク」のメンバーでアシタバ、ツワブキ、ヤーコンを植え、クウシンサイとエビスグサ(ハブ茶)の種を播きました。夏は本当に雑草との戦いでした。2週間行かないと雑草に飲み込まれてしまいます。おまけに記録的な酷暑と、雨不足。残暑も厳しく今年は夏が例年よりも2から3週間長かったような気がします。その厳しい夏もやっと終わりました。ヒガンバナがお彼岸を過ぎてから咲き出しました。10月でもヒガンバナの緋色の花を見ることができるほどでした。
 夏雑草も一時の勢いが無くなりやっと除草に取りかかれます。クウシンサイは可能性が見えてきました。ヒルガオ科の野菜だけあって朝顔やサツマイモのような可憐なロウト状の花を咲かせています。ヤーコンも根本からたくさんのよこめを出して、塊根の肥大を始めました。エビスグサの種子も採種することができました。アシタバも8割ほど生き残りました。
 過日、「宇久須まちづくり協議会」が開かれ、11月から毎週木曜日「草取りの日」と決まりました。キャッチフレーズは「何かいいことあるかな?」「雑草をとってクウシンサイを持ち帰ろう」(11月)「雑草をとってヤーコンを持ち帰ろう」です。都合のつく人が休耕田にあつまり、2時間ほど(9:00~11:00)頃まで除草をして、お土産にクウシンサイやヤーコンを持ち帰り、いろいろな料理をしてレシピを考えようと行った取り組みです。ついでに炭焼きをして持ち帰ってもいいですし、人が集う空間になればいいなと考えています。興味・関心のある方は宇久須在住の方以外でも一度のぞきに来て下さい。お待ちしております。

2010年7月27日火曜日

炭焼き講習会



 1月17日の第1回炭焼き講習会が静岡新聞で報道されて以来、炭焼きのやり方に関する問い合わせが何回もありました。その後3月にも第2回炭焼き講習会を実施しましたが、そのほかにも遠く島田市や静岡市から見学に来られる人も多数ありました。無煙炭化器で炭を作るのは簡単で、その中でたき火をするだけなんですが、初めての方には不思議なんでしょうか?
 7月に入っても3回ほど炭焼き講習会を行いました。伊豆の国市から12名、御殿場市から20数名、また31日には個人的に実施予定です。また河津町まで出かけ出張炭焼き、松崎町、南伊豆町での炭焼き、またNPO「ヤーコンネットワークジャパン」に依頼されて函南町の丹那盆地にあるオラッチェでも30人規模の炭焼きを行いまし。
 少しでも多くの方が炭を焼き、剪定枝などのゴミを炭にし、土に混ぜて酸性土壌を改良すると同時に二酸化炭素を土壌中に貯留する。その結果植物と、細菌や糸状菌との共生関係を築き元気で丈夫な野菜が収穫できる。一石4鳥の効果があります。
 多くの方にそのことを実感していただきたく、炭焼きの旅は続きます。
たけど梅雨が明けて猛暑日が続く中での炭焼きはきついです。燃焼効率が良く、放射熱がすごく汗だらけです。氷水を1.5リットル位飲まないと熱中症にかかりそうです。
 やはり炭焼きは冬に限ります。

2010年6月26日土曜日

炭の効果に感動!!



 認定NPO「緑の地球ネットワーク(GEN)」高見事務局長推薦の胚軸切断挿し木法の実験をしようと休耕田に培養土(14リットルで198円)に牛糞と炭を混ぜて、3号ポリポットにインゲンの種を2粒づつ播いて、おきました。発芽後、2本のうちの株を実験に使い、残りの1株を対照区に残しておきました。先週御殿場市から21名ほど炭焼きの研修の来られ、根張りを見ていただこうと思い、ポットから抜き出して用水で洗いました。ねばりもすごかったのですが、根粒がぎっしり付いていて驚きました。私も長い間園芸に関わっていますがここまで根粒が付いた苗を見たことがありません。やはり炭の効果だと思います。苗の段階でここまで根粒が付いていれば、その後の生育も良くなるはずです。皆さんも是非お試し下さい。
 下の写真はポットから抜き出して根鉢を撮った写真、上の写真はその根鉢を水で土を洗い流した写真です。根が炭を抱え込んでなかなかほぐれませんでした。

2010年6月20日日曜日

すばらしい炭の効果




 胚軸切断挿し木法の実験をしようと、休耕田で培養土に炭を混ぜて3号ポリポットに枝豆とインゲンを播いて準備しておきました。上の畑(国道136号線すぐそば)の枝豆の発芽が悪く、実験はインゲンを使えばいいかなと考え、枝豆の苗を畑に持って行き補植しました。この畑はイノシシよけにスチールメッシュ(1m×2m)で全て取り囲んであります。
 そのメッシュの上を鹿が飛び越えて進入し枝豆、ジャガイモの葉、ミカンの葉、カボチャなどを食べ荒らしました。ここは耕作放棄地を炭と牛糞、鶏糞で何とか再生しようとしたところです。
 その食い荒らされた、枝豆の根だけが残っていました。写真をご覧下さい。
枝豆の根が、炭を取り囲んでいます。別の根は炭の中に食い込んでいました。かた根粒がぎっしりと着いていました。炭が植物に与える定量的な実験の結果はあまり聞いていませんが、そのすごさに驚きました。
 また、2枚の写真は有機肥料のみで栽培したトマトと、同じ肥料に炭を加えて栽培したミニトマトの写真です。同じ品種のトマトとは思えないほど生育の様子に差があります。炭の力、恐るべしと実感しました。

6月中旬の生育状況





 未だに雑草との戦いが続いています。
6月中旬の生育状態です。
ヤーコンは旺盛な生育を示し、休耕田の再生の切り札になりそうな感じです。11月から4月頃までは生の塊根の出荷、5月以降はヤーコンの切り干しの出荷、葉と茎を使ったヤーコン茶の作成と思いは広がります。
 今年2月に播種して育苗したアシタバやツワブキは懸命に雑草と戦っています。
 エビスグサ(ハブ茶)は、種子が古かったためか発芽が悪く、今年は来年のための種子をとるのが精一杯かと思っています。エビスグサは別に畝をたて、採種用に栽培しようと思っています。GENの小寺さんから送っていただき、急遽作目に取り入れた空心菜はさすが「水と太陽からの贈り物」の名にふさわしく、すでに草丈15㎝ほどに成長しております。
写真をクリックすると大きな画像でごらんいただけます。

雑草との戦い



「日本農業は雑草との戦いである」「上農は草を見ずして草を取る。中農は草を見て草を取る。下農は草を見ても草とらず。」ということわざがあるとおり、雑草との戦いです。これも降水量が平均1800㎜と多いためでしょう。黄土高原で下草(雑草とはいいません、植林においては…)が生えた、多くなったとは対照的です。休耕田で一番苦労するのはやはり雑草対策です。通常の畑でも苦労するのに、ましてや休耕田。雑草の種子がたっぷりと土の中に含まれています。
 見かねてスローライフ部会で雑草取りを企画しました。平日でしたので参加できたのは5名ほどでした。畑仕事でもっともつまらない作業です。
 主な雑草は、メヒシバ、オヒシバ、イヌビユ、スギナ、イタドリなどでした。3から5年は雑草との戦いが必要だと考えています。一度耕作を休むと回復までに恐ろしいほどの労力が必要であると実感しました。

苗のプレゼント


5月16日に「宇久須スローライフ部会」と認定NPO「緑の地球ネットワーク」のGENー宇久須合宿のメンバーが合同で、休耕田にヤーコン、アシタバ、ツワブキの苗の定植とエビスグサ(ハブ茶)とクウシンサイの播種を行いました。多めに育苗しておいたので苗が余りました。補植用にアシタバの苗とツワブキの苗は各24鉢、ヤーコンは48鉢確保して残った苗は希望する人に持って行ってもらおうと考え、写真のような看板を作り、道路際に置いておきました。またそのことを知らせる回覧板を作成し、各戸に回覧いたしました。少しずつ苗は少なくなり、今では全て無くなりました。来年はもっと多くの苗を育苗して配布したいと考えています。

2010年6月1日火曜日

ヤーコンの生育状況(5月30日)


 ヤーコンが一番元気です。活着率も100%。ヤーコンは南米ペルー原産のキク科の根菜です。プレナスカの遺跡からもヤーコンが含まれていたと展示会で見た記憶があるほど、古くから作られていたそうです。草丈1.5mほどに成長し、11月頃から3月頃まで収穫が可能です。塊根を食用とし、塊茎は宇久須ではそのまま埋けておけば、翌年の苗になります。フラクトオリゴ糖が食品の中で一番多く含まれ、ビフィズス菌の増殖因子だそうです。塊根を食用としますが、葉や茎もお茶にして利用できます。便秘や糖尿病に効果的な食物とされています。

以下は農林水産省四国農業試験場のホームページからの引用です。
(1) 塊根(いも)
1)糖質の大部分はフラクトオリゴ糖で,デンプンはほとんど含まれていない。このフラクトオリゴ糖含量は,これまで知られている作物の中で最も高い。
2)可溶性の食物繊維が多く含まれている。
3)フラクトオリゴ糖は,難消化性で腸内菌叢や脂質改善の効果を持つことで知られている。したがって,食物としてはダイエット効果があり,食物繊維とあいまって便秘を改善し,さらに血液や血行を正常に保つことが期待される。
4)ポリフェノール含量が高く,抗酸化作用があることが証明されていて,発ガン予防の効果も期待されている。
5)他のいも類と同様に,カリウム含量が高く,高血圧対策としての役割が期待される。

(2)葉

1)強い抗酸化作用を示す物質が含まれている。
2)熱湯抽出液は食後血中糖度の上昇を抑える作用があり,インシュリン様の効果を示す。
3)熱湯抽出液には,ウーロン茶と併用することで体脂肪と体重の増加を抑える効果があることが,動物実験で示されている。
4)ヤーコン茶は,体重・体脂肪の減少,糖尿病やガンの予防の効果が期待されている。ヤーコン茶の服用で,便秘を解消したという人もいる。

クウシンサイ(空心菜)の発芽状況(5月30日)


休耕田には5種類の植物を植えました。順次レポートしていきます。今日は空心菜です。クウシンサイは湿地を好む植物です。エビスグサ(ハブ茶)、アシタバ、ヤーコン、ツワブキは畑で栽培したことがありますが、水田跡地のため、土壌は粘土質。湿害を受ける心配もあり、急遽作目に選びました。この種は大阪のGEN会員の小寺さんが、春のワーキングツアーで中国で購入し、私のところに送って下さった種です。インターネットで調べたら、水を非常に好むとのっていましたので、安全対策として急遽作目に加えました。約1週間で発芽しました。写真は5月30日の写真です。クリックすると大きな画像でごらんいただけます。最近雨がほとんど降らず、土壌はカラカラの状態です。クウシンサイには灌水して来ました。雑草との戦いが始まります。

2010年5月19日水曜日

GEN宇久須合宿-スローライフ部会合同定植作業




 1月のスローライフ部会の炭焼き講習会。2月の作付け計画の決定。そして育苗。休耕田の耕耘、整地。GENの合宿希望者へのアナウンスと募集開始。関東ブランチの下見(上田・美矢島・橋谷)そしてスローライフ部会とのミーティング。多忙な日々がやっと終わりました。私(藤原)にとっては激動な日々でした。おかげさまでGENの人々もそれなりの達成感を得て、帰って下さいました。スローライフや宇久須の皆様方も、良い刺激になったみたいです。もう今日の柴区の評議員会で黄金崎公園の松の蛸壺作戦をいつやるか、下草のガクアジサイの処理をいつやるか話題になっていました。部会長の浅賀石根さんともGENのメンバーを大仁駅までお送りし、その後休耕田によって話したのですが、「やっとスタートできましたね。」これからどう展開しましょう?そんな会話をしました。皆様、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。


 幸い今日から明日まで雨模様です。幸いの雨です。植えた苗が活着し、播いた種が発芽することを期待しています。

無煙炭化器による炭焼き


 小川 眞先生のご指導の下、無煙炭化器による炭焼きと浅賀部会長の部会長が提供して下さったソラマメを焼いて食べました。隣の畑で収穫させていただき、無煙炭化器と七輪で焼いて食べました。収穫直後でしたので美味しかったです。焼けた炭は参加者の皆様方に持ちかえっていただきました。

スローライフ部会とGENが協力して苗の植え付け







 5月16日(日)休耕田へ集合して作っておいた苗の定植と播種を行いました。



栽培する植物は、自生の植物で健康に良く、特産物となるような植物としてアシタバとツワブキの苗を2aづつ高さ25の畝に定植しました。ヤーコンは南米ペルー原産の菊科の植物ですが、塊根の部分を食用にし、塊茎をそのまま埋けておけば来年は何もしなくても収穫できますし、株分けすれば苗の生産も可能ですので、希望者に配布できます。あとはハブチャ(エビスグサ)を1.5a播種し、水田跡地で地下水位が高い心配もありますので、湿地に強い空心菜も0.5a播種しました。

宇久須スローライフ部会とGENの交流会


 小川 眞先生のご講演の後、無煙炭化器のメイカーのMOKI製作所の社長から、無煙炭化器の説明があり、その後講演会を閉めました。

 その後500円会費で、交流会をもちました。スローライフ部会のメンバーとGEN宇久須合宿のメンバーが飲み物やつまみ、漬け物などを差し入れし、交流会が開かれました。内容は「今後どのように展開していくか」「放置された間伐材を炭にして下におろし、安心・安全な食作り」炭だけでは不十分だ。」といった様々な意見が交流され、今後の地域興しにつなげていこうとといった、内容だったと記憶しています。

明日の休耕田への植え付けがあるので、10時30分で交流会を閉め、スローライフ部会のメンバーを中心に片付けを行いました。

小川 眞大阪工業大学客員教授の講演会


 GENの顧問の小川 眞先生(日本バイオ炭普及会代表・NPO「白砂青松再生の会」代表)の講演会が宇久須・柴地区の公民館で夜8時から開かれました。テーマは「炭はなぜ植物の生育に効くのか」という講演です。西伊豆町全戸に回覧板が回され、町内放送でも2回参加を呼びかける放送が2回流されました。西伊豆町だけでなく、伊豆半島各地から講演を聴きに集まってくれました。いかに炭に関心が寄せられているかが、分かりました。

 講演内容は①炭が二酸化炭素の貯留につながる。(5万年は安定)②炭は土壌酸性に中和につながる。③通気性や保水性の改良につながる。④炭の中に植物の生育に有益な細菌やカビが住み着き、それを求めて根が伸びてくる。といった内容でプレゼンテーションで、多数の写真を見ながら、ユーモアに富んだわかりやすいお話で、笑いながら理解を深めることができました。新聞社の記者の方も「こんな大勢の参加者がある講演会で、しかもアカデミックな講演は初めて取材したと行っていました。

 宇久須の炭ブームはますます広がりそうです。

認定NPO「緑の地球ネットワーク」宇久須合宿1日目


 認定NPO緑の地球ネットワーク(以下GEN)で宇久須スローライフ部会の活動を紹介したところ、関東ブランチの多数の会員の方が興味を示され、宇久須で合宿することになりました。

以下はGEN関東ブランチがメーリングリストで流した案内文です。

「GEN関東ブランチ-宇久須(うぐす)合宿

伊豆半島の西海岸に、西伊豆町宇久須(うぐす)という地区があります。美しい海と急峻な山に囲まれ、富士を望む黄金(こがね)崎には、躍動する大地のうねりが地層となって記されています。温泉にも恵まれています。しかし、住民の4割以上が65歳をこえ、休耕田が目立ちます。急峻な山地では間伐された丸太が、運び出すこともできずに散乱しています。このままでは、放置された間伐材は大量のCO2を出しながら腐っていくことでしょう。
ここでいま、新しい動きが生まれています。「無い物ねだりをするのではなく、あるもの探しをしよう」と立ち上げた「宇久須まちづくり協議会」。休耕田を何とかしたいというメンバーが集まったスローライフ部会。そこにGEN会員の藤原國雄さんが「無煙炭化器」を持ち込んだところ、山と畑と人とを結び合わせる道筋が見えてきました。
こんな面白そうなことは見逃せません。伊豆の自然を五感で満喫し、炭焼き・畑仕事に汗を流しませんか? スローライフ部会の方々との交流の場も設けます。」

 

そして5月15日(土)狩野川記念公園に参加者集合し、6台の車に分乗して達磨山レストハウスに向かいました。ここからの富士の眺めは最高なここはニューヨーク万博で日本を紹介するための富士山の撮影スポットですばらしい富士の眺めを期待したのですが、あいにく雲が広がり、その姿を見せて
くれませんでした。
 小休止ののち、車でクマザサに覆われた稜線をドライブし、2000年の全国植樹祭の現場でトイレ休憩を取り、ついでに中にはいり、天皇・皇后が植えたヒメシャラやアマギツツジも見学しました。斜面に植えた木々は生育がよく、平らな土地に植えた木は生育がよくありません。小川先生が「土が浅すぎる。酸性も強すぎる。だめになるな。」と即座に判断され「さすがだな」と思いました。
 トイレ休憩後、仁科峠に移動し鍋岩までのハイキングをし昼食をとりました。昼食後宇久須に下りましたが、予定していた財産区の間伐の現場は道路拡張の工事の影響で片側交互通行の規制で、駐車できませんでした。小川顧問がだいたいの構想ができたとのお言葉で、イメージを焼き付けて休耕田に移動しました。
 休耕田ではスローライフ部会長の浅賀石根さんがいてくださり、朝から4aの畝立てをスローライフ部会の方々としてくださっておりました。石根さんの畑で炭焼き講習会を行い、その後にキャベツの苗を
植えたところ、生育の差に驚きました。結球の差が歴然としていました。
 その後、黄金崎公園に移動し、町の公園管理の担当者に松の生育状況を小川顧問から指導していただきました。下草の除去や落ち葉の除去について指導していただきました。また、美谷島さんの地学講座や橋谷さんの土砂崩れの危険性のアドバイスをいただきました。その後、松林で小川先生にショートレクチャーをしていただきました。
約1時間の黄金崎海岸の散策の後、5時頃民宿に分宿しました。

2010年4月29日木曜日

休耕田 作付け計画

宇久須まちづくり協議会 スローライフ部会

休耕田・耕作放棄地活用(藤原試案)
栽培作目の考え方
・管理に手間暇がいらない。
・無農薬で栽培可能。・生産物が健康に有効。
・地場産品になり得る。商品価値がある。・収穫するための時間が制約無い。
・基本的には宿根草。1年草の場合は播種が簡単。
・他の地域ではあまり栽培されていない。無霜地帯の西伊豆だから栽培可能。
・露地で栽培可能。特別な施設も不要。

 全てがボランティア。従って多くの労力をかけるわけにはいきません。この地に住み着いて25年。その前の35年は他地域で暮らしていましたから「宇久須」という気候風土を客観的に見ることができます。宇久須で25年間家庭菜園をやって来ました。
 その経験から、考え出した作目は自生しているアシタバ、ツワブキそして丈夫なヤーコンとエビスグサです。

2010年4月25日日曜日

第1回炭焼き講習会


少し長くなりますがお許し下さい。宇久須(うぐす)まちずくり協議会スローライフ部会主催による「無煙炭化器を使った炭焼き講習会」を月1月17日に実施しました。 まちづくり協議会とはまちの活性化を図る目的で、とりあえず何か行動に移そうということになり、私が「炭を焼きませんか」と提案したところ全員乗り気になり、来月(1月)実施ということに決まったのが12月下旬でした。町当局も乗り気で、私が回覧板の原稿を作成し、宇久須全戸に回覧いたしました。JICA草の根協力資金援助による認定NPO「緑の地球ネットワーク(GEN)」による黄土高原の植生調査に関する「専門家調査団」に随行させていただいて、GENの小川顧問から「無煙炭化器」を教えていただき、早速購入して自分の畑で実践したところ、驚くほどの生育促進効果がありました。勤務先にも持ち込んで教育にも使っております。また知人にも紹介し3人ほどが購入し使っております。 当日は絶好の無風状態で無煙炭化器4台を用意し、メンバーが材料の剪定枝を切断し準備しました。30人集まったら大成功と考えておりました。なんと41名が参加してくれました。会長の挨拶の後、私が「無煙炭化器」の説明と、炭焼きの効果①温室効果ガスの地球への貯留②酸性土壌の改良③有用微生物が住み着き植物の生長を促進する(チンゲンサイを使って実施した写真の紹介)④農業上の炭化は例外である、等を説明し実際に手本を見せその後3つの炭化器を使って焼いてもらいました。 焼いている途中差し入れしてもらったイノシシのモツ汁、ミカン、たくわんを食べながら約1時間で焼き上がりました。当然差し入れのサツマイモをぬらした新聞紙で包みアルミホイルで包んでその中に入れておきました。 当日、参加者に炭を持ち帰っていただくために、水をかけて消火しました。消火後焼き芋を取り出し、みんなで味わいました。約1時間20分で終了しましたが、無煙炭化器の威力に参加者一同驚いておりました。早速3名の参加者から購入の意志表示があり、後日まとめて発注することとなりました。区によっては財産区からの補助金10万円で購入し、希望者に貸しだそうかと話している区長も何人かおりました。「バイオ炭」がすごい勢いで広がりそうな予感を感じました。

2010年4月23日金曜日

宇久須スローライフ部会発足


伊豆半島の西海岸にある西伊豆町。その一番北側に宇久須という集落があります。 何とか地区を活性化したいと、「宇久須まちづくり協議会」が発足したのは昨年の11月です。討議は2つに別れ、昔ながらのお祭りを復活させ、子ども達に楽しい経験を 記憶させたいと考えるグループ。他方、「無い物ねだり」でなく、「あるものさがし」をしようとするグループ。宇久須にある物は何かと考えると、40%を超える お年寄りと、休耕田・耕作放棄地。その復活を目指し、安心・安全な野菜などを生産し 、最終的には宇久須の特産物を作って行きたいと考えるグループ。後者をイベントの回覧板の見出しを 書くために「(仮称)スローライフ部会」としました。
 スローライフ部会の活動は2010年1月から始まりました。1月は露地農業では 土作りの期間。土壌改良材として「炭」の有効性は、昔から知られていましたが 入手が困難なために、なかなか利用できませんでした。メンバーの一人が簡単な 構造ながら、短時間で(1時間以内)で簡単な方法(たき火)で炭ができる「無煙炭化器」 の導入を提案して、炭焼きから発足しました。