2010年5月19日水曜日

GEN宇久須合宿-スローライフ部会合同定植作業




 1月のスローライフ部会の炭焼き講習会。2月の作付け計画の決定。そして育苗。休耕田の耕耘、整地。GENの合宿希望者へのアナウンスと募集開始。関東ブランチの下見(上田・美矢島・橋谷)そしてスローライフ部会とのミーティング。多忙な日々がやっと終わりました。私(藤原)にとっては激動な日々でした。おかげさまでGENの人々もそれなりの達成感を得て、帰って下さいました。スローライフや宇久須の皆様方も、良い刺激になったみたいです。もう今日の柴区の評議員会で黄金崎公園の松の蛸壺作戦をいつやるか、下草のガクアジサイの処理をいつやるか話題になっていました。部会長の浅賀石根さんともGENのメンバーを大仁駅までお送りし、その後休耕田によって話したのですが、「やっとスタートできましたね。」これからどう展開しましょう?そんな会話をしました。皆様、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。


 幸い今日から明日まで雨模様です。幸いの雨です。植えた苗が活着し、播いた種が発芽することを期待しています。

無煙炭化器による炭焼き


 小川 眞先生のご指導の下、無煙炭化器による炭焼きと浅賀部会長の部会長が提供して下さったソラマメを焼いて食べました。隣の畑で収穫させていただき、無煙炭化器と七輪で焼いて食べました。収穫直後でしたので美味しかったです。焼けた炭は参加者の皆様方に持ちかえっていただきました。

スローライフ部会とGENが協力して苗の植え付け







 5月16日(日)休耕田へ集合して作っておいた苗の定植と播種を行いました。



栽培する植物は、自生の植物で健康に良く、特産物となるような植物としてアシタバとツワブキの苗を2aづつ高さ25の畝に定植しました。ヤーコンは南米ペルー原産の菊科の植物ですが、塊根の部分を食用にし、塊茎をそのまま埋けておけば来年は何もしなくても収穫できますし、株分けすれば苗の生産も可能ですので、希望者に配布できます。あとはハブチャ(エビスグサ)を1.5a播種し、水田跡地で地下水位が高い心配もありますので、湿地に強い空心菜も0.5a播種しました。

宇久須スローライフ部会とGENの交流会


 小川 眞先生のご講演の後、無煙炭化器のメイカーのMOKI製作所の社長から、無煙炭化器の説明があり、その後講演会を閉めました。

 その後500円会費で、交流会をもちました。スローライフ部会のメンバーとGEN宇久須合宿のメンバーが飲み物やつまみ、漬け物などを差し入れし、交流会が開かれました。内容は「今後どのように展開していくか」「放置された間伐材を炭にして下におろし、安心・安全な食作り」炭だけでは不十分だ。」といった様々な意見が交流され、今後の地域興しにつなげていこうとといった、内容だったと記憶しています。

明日の休耕田への植え付けがあるので、10時30分で交流会を閉め、スローライフ部会のメンバーを中心に片付けを行いました。

小川 眞大阪工業大学客員教授の講演会


 GENの顧問の小川 眞先生(日本バイオ炭普及会代表・NPO「白砂青松再生の会」代表)の講演会が宇久須・柴地区の公民館で夜8時から開かれました。テーマは「炭はなぜ植物の生育に効くのか」という講演です。西伊豆町全戸に回覧板が回され、町内放送でも2回参加を呼びかける放送が2回流されました。西伊豆町だけでなく、伊豆半島各地から講演を聴きに集まってくれました。いかに炭に関心が寄せられているかが、分かりました。

 講演内容は①炭が二酸化炭素の貯留につながる。(5万年は安定)②炭は土壌酸性に中和につながる。③通気性や保水性の改良につながる。④炭の中に植物の生育に有益な細菌やカビが住み着き、それを求めて根が伸びてくる。といった内容でプレゼンテーションで、多数の写真を見ながら、ユーモアに富んだわかりやすいお話で、笑いながら理解を深めることができました。新聞社の記者の方も「こんな大勢の参加者がある講演会で、しかもアカデミックな講演は初めて取材したと行っていました。

 宇久須の炭ブームはますます広がりそうです。

認定NPO「緑の地球ネットワーク」宇久須合宿1日目


 認定NPO緑の地球ネットワーク(以下GEN)で宇久須スローライフ部会の活動を紹介したところ、関東ブランチの多数の会員の方が興味を示され、宇久須で合宿することになりました。

以下はGEN関東ブランチがメーリングリストで流した案内文です。

「GEN関東ブランチ-宇久須(うぐす)合宿

伊豆半島の西海岸に、西伊豆町宇久須(うぐす)という地区があります。美しい海と急峻な山に囲まれ、富士を望む黄金(こがね)崎には、躍動する大地のうねりが地層となって記されています。温泉にも恵まれています。しかし、住民の4割以上が65歳をこえ、休耕田が目立ちます。急峻な山地では間伐された丸太が、運び出すこともできずに散乱しています。このままでは、放置された間伐材は大量のCO2を出しながら腐っていくことでしょう。
ここでいま、新しい動きが生まれています。「無い物ねだりをするのではなく、あるもの探しをしよう」と立ち上げた「宇久須まちづくり協議会」。休耕田を何とかしたいというメンバーが集まったスローライフ部会。そこにGEN会員の藤原國雄さんが「無煙炭化器」を持ち込んだところ、山と畑と人とを結び合わせる道筋が見えてきました。
こんな面白そうなことは見逃せません。伊豆の自然を五感で満喫し、炭焼き・畑仕事に汗を流しませんか? スローライフ部会の方々との交流の場も設けます。」

 

そして5月15日(土)狩野川記念公園に参加者集合し、6台の車に分乗して達磨山レストハウスに向かいました。ここからの富士の眺めは最高なここはニューヨーク万博で日本を紹介するための富士山の撮影スポットですばらしい富士の眺めを期待したのですが、あいにく雲が広がり、その姿を見せて
くれませんでした。
 小休止ののち、車でクマザサに覆われた稜線をドライブし、2000年の全国植樹祭の現場でトイレ休憩を取り、ついでに中にはいり、天皇・皇后が植えたヒメシャラやアマギツツジも見学しました。斜面に植えた木々は生育がよく、平らな土地に植えた木は生育がよくありません。小川先生が「土が浅すぎる。酸性も強すぎる。だめになるな。」と即座に判断され「さすがだな」と思いました。
 トイレ休憩後、仁科峠に移動し鍋岩までのハイキングをし昼食をとりました。昼食後宇久須に下りましたが、予定していた財産区の間伐の現場は道路拡張の工事の影響で片側交互通行の規制で、駐車できませんでした。小川顧問がだいたいの構想ができたとのお言葉で、イメージを焼き付けて休耕田に移動しました。
 休耕田ではスローライフ部会長の浅賀石根さんがいてくださり、朝から4aの畝立てをスローライフ部会の方々としてくださっておりました。石根さんの畑で炭焼き講習会を行い、その後にキャベツの苗を
植えたところ、生育の差に驚きました。結球の差が歴然としていました。
 その後、黄金崎公園に移動し、町の公園管理の担当者に松の生育状況を小川顧問から指導していただきました。下草の除去や落ち葉の除去について指導していただきました。また、美谷島さんの地学講座や橋谷さんの土砂崩れの危険性のアドバイスをいただきました。その後、松林で小川先生にショートレクチャーをしていただきました。
約1時間の黄金崎海岸の散策の後、5時頃民宿に分宿しました。